6.5キロの激辛クッパを完食!人気大食いYouTuberの動画撮影に密着してみた【ロシアン佐藤】

2018.08.11 グルメ
KEYWORD : #動画制作,#大食い,#密着

 

「7合炊くはずだったのに、9合炊いちゃった。まあいいか、2合くらい」

 

 

1合は大盛り2杯分。一般女性であれば2合“くらい”とは到底言えないが、本人はしれっとしている。その傍らには、大鍋いっぱいの激辛鍋がぐつぐつと煮えたぎっていた。

 

 

ロシアン佐藤さんは、激辛カップラーメン『蒙古タンメン中本 北極ラーメン』6個を一度に完食した。さらに、カップラーメンのスープに具材と白米を追加して総重量6.5キロの巨大クッパを作り、スープ一滴・ごはん一粒残さず食べた。

 

 

カップラーメン6人前、ごはん18人前、土鍋いっぱいの激辛クッパが、細身の女性の体内に吸い込まれていったのである。一般人であれば、1週間分の食事がまかなえるだろう。その激辛クッパは、『北極ラーメン』にちなんで『北極ッパ』(ほっきょくっぱ)と命名された。

 

ロシアン佐藤さんは、大食い女王戦にも出演した経験を持ち、2018年の「元祖!大食い女王決定戦」にも出場。今回は、彼女のYouTubeチャンネル「おなかがすいたらMONSTER!」で公開されている動画「【大食い】総重量6.5㎏超!激辛味噌『北極ラーメン』アレンジクッパ!」の撮影風景を、見たままレポートする。

 

 

『蒙古タンメン中本 北極ラーメン』は非常に人気で、買い集めるのに苦労したそうだ。

 

 

ロシアン佐藤:もうどこにもないんですよ、これ。セブン&アイグループ限定品なので、近所のセブンイレブンを何軒も回ったんですけど、6個しか集められませんでした。

 

残念そうに言うあたり、もっと食べられるのだろう。量もさることながら、『北極ラーメン』の辛さは脳天を貫くほどで、成人男性が唸りながら火を吹くという。ロシアン佐藤さんは実際に中本の店舗に足を運び、辛さを増して『北極』を食べるという大の辛党だ。

 

 

ロシアン佐藤さんが合同代表を務めるエッジニア合同会社には撮影部屋があり、そこで多くの動画を撮影している。撮影部屋は和室で、畳の上に照明やらカメラやら、たくさんの撮影機材が並べられていた。中央にあるメインカメラと、横にあるサブカメラの2台体制で撮影する。メインカメラでは全体を引きで映し、サブカメラでは調理中の食材などを寄りで映すのだ。

 

 

まず、動画の看板画像となるサムネイル画像の撮影を始めた。クリック率を大きく左右するサムネイル画像は、動画クリエイターが魂を込めて制作する重要な画像だ。

 

『蒙古タンメン中本 北極ラーメン』を3個ずつ積み上げて2列並べ、土鍋を真ん中に置く。ロシアン佐藤さんは右手にカップラーメンを持ち、思い切り前に突き出した。左手は頬にあて、にっこり笑う。合同代表の塚田さんがカメラを構え、何度もシャッターを切った。

 

 

ロシアン佐藤:頭の上にタイトルを入れたいんだよね。

塚田:だったら、もうちょっと下に寄って。

 

角度を変え、表情を変え、配置を変え、ベストショットを探していく。ロシアン佐藤さんもカメラのディスプレイで写真を確認し、「下にもテロップ入れたいから、カップラーメンはこの辺にずらした方が良いかな」と微調整を重ねる。

 

 

ふたたび何回もシャッターを切り、約10分かけてサムネイル画像の撮影がひと段落した。ロシアン佐藤さんが小さくあくびする。

 

塚田:大丈夫?

ロシアン佐藤:(ずっと写真を撮っていたから)目が乾いた。

 

 

プロの目をしながら、子どものようにあどけない表情を見せる。録画ボタンを押す直前、さっと前髪を直す姿は女性らしい。

 

ロシアン佐藤:おなかがすいたら、MONSTER! こんにちは、ロシアン佐藤です。今日はリクエスト頂いたものを食べようと思うんですけど。こちら、どん!

 

ここで大きく手を叩いてカメラを一回止め、6個のカップラーメンを中央に置く。また録画ボタンを押して、パンと手を叩く。

 

ロシアン佐藤:どん!はい、こちら、蒙古タンメン中本さんの北極ラーメンのカップ麺です~!

 

 

声を出した瞬間の切り替えは見事だった。会社の中にある和室が、たちまちテレビ番組の収録現場のように華やぐ。目を丸くして見つめていると、「いや、これ、見られていると恥ずかしいですね」と照れ笑いを浮かべた。

 

その後、ロシアン佐藤さんは「早送り動画を見ているんじゃないか」と錯覚するほどのスピードでぱくぱく食べ、激辛ラーメン6個と山盛りの白米を平らげた。眉ひとつ動かさずに激辛ラーメンをするする飲み込んでいく様は圧巻である。

 

 

残りのスープを大鍋に投入し、火にかける。ポコポコ沸騰してきたら、ネギやニンジン、キノコなどを順番に入れた。しばらく煮込んでから、溶き卵をとろりと垂らす。すると地獄の窯でぐらぐら煮立てたような紅いスープから、ほのかに家庭の香りがした。

 

 

激辛スープに浸かった具材たちも、なにやら心地よさそうですらある。湯気がしゅるしゅると天井へ昇っていき、部屋全体をコク深い香りで満たす。私は大きな鍋にたっぷり湛えられたスープをうっとり眺めながら、魔法のようだと思った。

 

具材を煮込んでいる時、ロシアン佐藤さんは空になったカップラーメンの容器を取り出し、剥がした蓋をテープで貼りだした。『北極ッパ』が完成したら、もう一度サムネイル画像を撮影したかったのである。

 

 

すでにサムネイル画像は撮っているので、塚田さんが取材班を気遣って「蓋をテープで貼り直すのは無理があるんじゃない」と言った。

 

ロシアン佐藤:やってみなきゃわかんないじゃん。塚田さんはいつも(私が動画を作っているのを)見ているわけじゃないのに、色々言うだもん。

 

 

兄妹のように親しい口調で話しながらも、言葉の真ん中にはピリッとした主張がある。塚田さんは逡巡したが、そのまま口を結んだ。ロシアン佐藤さんの意志を尊重したのである。塚田さんがセロハンテープをカットしてロシアン佐藤さんに渡し、ぺたぺたと蓋を貼り付けると、新品同様の『蒙古タンメン中本 北極ラーメン』(の容器)が蘇った。

 

 

具材にも火が通り、強烈な辛さの奥に具材の旨みが染みだす。机の下から取り出した大きな土鍋をぱかんと開けると、つやつやした白米がこんもり盛られている。お玉18杯分もの激辛鍋を外側からかけていき、お箸で具材を整え、刻みネギをぱらぱらと花のように散らした。最後に鍋の縁をふきんでキュッキュと拭いたら、なみなみとした『北極ッパ』の完成だ。

 

 

ここで、サムネイル画像の撮影に再挑戦した。さきほどテープで貼り付けたカップラーメンの容器を並べ、出来立ての『北極ッパ』をどんと置く。ロシアン佐藤さんは大きなレンゲを持ち、左手を頬にあてた。土鍋から、辛味と旨味が極まった湯気がもうもうと立ち上がる。じっくり5分は撮影し、途中でレンズを変え、さらに5分ほどシャッターを切り続ける。

 

 

ロシアン佐藤さんはカメラのディスプレイを確認して「うん、OK!」と満足げに笑った。実際のサムネイル画像に使われたのは、この時撮影した写真だ。

 

ようやく実食である。換気扇を止めて、録画ボタンを押す。

 

ロシアン佐藤:じゃーん、でーきたー!北極ッパ!

 

画面越しに聞く声の3倍のボリュームで「いただきまーす!」と言って、大きく一口頬張った。レンゲが往復して、みるみるうちに『北極ッパ』が減っていく。

 

 

唐辛子たっぷりのクッパをぺろりと食べきったロシアン佐藤さんは、両手を合わせて「ごちそうさまでしたー!」と満面の笑みを浮かべた。17時半から撮影をスタートし、終了したのは22時。さらに約7時間の編集を経て、動画が完成した。全部で11時間半の時間が費やされている。

 

 

ロシアン佐藤さんの動画は、ともすると力業になりがちな大食い動画の世界に、鮮やかな彩りと壮快な驚きをもたらしている。ハッピーでエネルギッシュな女性モンスターの虜になった私は、家に帰ってから夕食をたらふく食べた。

 

取材・文/はぎぱん 写真/ひらはらあい

 

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